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「君は異世界の日本国という国の、自衛隊と言う軍のような所で、戦闘機という鉄の鳥に乗り、戦闘、または支援活動をしていた幹部将官、と聞いているのだが、間違いではないかな?」
ノーリは何処まで話したのかと思うくらい智樹の事が王様の口から話されていて、智樹はとっさに、ノーリに恥ずかしい事を教えたかどうか、ノーリとの会話を思い出していた。
「間違いではないです! それで、俺になんの用で呼んだんです? 戦闘機まで持って来させて!」
智樹が王様に向かって口を開くと、横のスーツの人達がどよめき出した。
「陛下に向かってなんと!」
「ちゃんとした教育を受けて来なかったのか?」
「馴れ馴れしい!」
この様などよめきの中に笑っている人が2名いた。
ノーリと、その横にいる背の高い凛々しい中年男性だ。
「僕の言った通りだろパパ! ローフィは面白い男なんだ!」
横の中年男性は笑いながら、「そうだな! 面白い男だ!」と2人で笑っている。
その瞬間、元奴隷で国会議員になった人が、ノーリの父である事が判明した。
「静粛にせい!」
王様が一言発すると、今までどよめいていたスーツの人達は静まり、その姿に驚いた智樹が周りを確認しようと、アゥストスとグエルの姿を見ると、もの凄くだるそうに立ってるアゥストフと、つまらなそうにアクビをしているグエルがいた。
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