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「べつに、私に対する礼儀などは気にしておらん! 重要なのはローフィ君、君がデキる男なのか! という事だ!」
智樹はこの部屋に入ってから、今までの出来事を思い出し、とっさに直感した。
この王様は、実力至上主義なんだと。
だから、こんな姿の自国の軍人2人と、どよめきの中盛大に笑っていた2人に何の注意もしないし、今あげられた人達は、王様の一喝にも動揺せずに涼しい顔をしている。
動揺しているのは、元貴族の人間なのであろう。
四民平等が成功して選挙制度が出来たとしても、まだまだ浸透はしていないはず。親の七光りや、元貴族というネームバリューを使って議員当選したお飾り議員が多いのだろうと、智樹は思った。
「俺は何すればいいの?」
智樹はクラストージ国王、グラティス・ブラガー3世と言う男に一気に興味がわいた。
「戦闘機の性能が見たい! 現在、我がクラストージ王国は、隣国のアヌストリス公国と戦争のまっただ中でな、猫の手も借りたい状況なのだ。聞けば君の戦闘機と言う機体は、空を飛ぶ兵器だと聞いた。その兵器を我が国が使えるようになれば、アゥストフの部隊と共に、絶大な戦力になれる!」
王様にF-2戦闘機の性能を見たいと言われ、急遽、飛行演習と戦闘演習をする事になった。
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