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智樹はひとしきり自己紹介をすませ、握手をもとめた。
その自己紹介を聞き、白衣を着たショートカットで胸は控えめの美女が興奮気味に握手をしてきた。
「あの空飛ぶミサイルは三菱F-2戦闘機と言うのか!? 発明家は誰だ!? 日本国とは何処にある!? 長坂? 変な名前だな! お前の顔はこの辺では見ない平たい顔をしているな!」
大量の質問と共に、若干失礼な事も言われたような気もするが、そこは気にしないのがこの男、長坂智樹のいい所でもある。
「し、失礼した! 興奮のあまりこちらの自己紹介がまだだった! 僕の名前はノーリ・ベンダー、ユークリッド研究機関の所長、26歳だ。この人はカーネル・カーソンさん、ここカーソン牧場の牧場主だ!」
カーネルさんは、狐につままれた様な顔をしながら握手をしてきた。
「よ、よろしく」
「飛行機、勝手に着陸しちゃってごめんなさい! よろしく!」
智樹とカーネルさんが握手をした時に、ノーリが興奮気味に話をかけてきた。
「で! さっきの質問の答えは!?」
「あ? ちょ、ちょっと待って! 近いよ!」
ノーリは興奮しているのか、グイッと体を智樹に寄せてきた。
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