未知との遭遇

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 その距離感の無さに智樹が困惑していると、カーネルさんが申し訳なさそうにこの状態の説明をしてくれた。 「ごめんね、ノーリちゃんはこの若さでドワーフの称号をもらうくらいの、天才発明家だからこういう事に興味津々になっちゃうみたいでさ。悪いんだけど質問に答えてあげて?」  智樹は何度も無言で首を縦に振り頷いてみせ、口を開いた。 「あれは三菱F-2戦闘機、俺たちパイロットはバイパーゼロって呼んでる戦闘機だ! 発明家は解らないけど、アメリカと日本の三菱重工の共同開発で出来た最新鋭機で、主に支援任務に使われるが、要撃任務にも使われている! 日本国って言ったら東の島国だろ、あんたそんなのも知らないのか? てか、あのロボットは何だよ! 日本でもアメリカ軍でも見た事無いぞ?」  ノーリはフムフムと智樹の言った事をメモしていたが、驚いて途中で書くのをやめた。     
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