未知との遭遇

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「待て! ここより東の国なら、今ここクラストージ王国と戦争中の隣国、アヌストリス公国しかないぞ? 島国なんて発見されてないし、もしあったとしてもこんな技術を保有なんて出来ないはずだ! あとアメリカと共同開発と言ったな? アメリカといったら、動物大好きなおじさんが自分の土地に、アメリカ王国という名前をつけて商売しているが、そこの事なのか? あの動物王国にそんなに優れた研究者がいるのか? あとWTワークトルーパーを見た事がない? そんな訳はない、僕が12歳の時に開発して以来爆発的に普及し、今や全世界的に使われている物だぞ? もう訳が分からん!」  智樹は考えた、普段戦闘機をどう上手く飛ばすか! と、いう事しか考えていない頭で、精一杯考えた。  その結果まとまった事は、ノーリは日本の事を知らない、この国はクラストージ王国という国で、隣国のアヌストリス公国と戦争中と言う事、この国ではアメリカという国は、日本で言うムツゴロウ王国の様な動物園だという事、あのロボットWTワークトルーパーは今から14年前に開発されて、全世界的に普及されていて知らない方がおかしいと言われる事。  そんなロボットが14年も前に開発されているなら、世界的に大ニュースになっているはずだ、今年は2003年、14年前といえば日本では、バブル景気まっただ中で、任天堂からゲームボーイが発売された事で話題になるぐらいの時期だ、そんな物が発表された記憶は無い。 「え? 動物園? ゲームボーイは?」  智樹は混乱しているのか、とりとめも無い事をとっさに言ってしまっていた。 「ゲームボーイ? 誰の事だ? 僕はそんな人は知らないぞ? それより、考えをまとめてみたのだが、お前はこの世界の人間ではないな!」  突然ノーリの口から、衝撃的な言葉が発せられた。     
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