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10回目の繰り返しは適当に話しをして学校に留まり続けた。
なのに死んだ。今度の死因は飛んできた野球部のボールが頭に当たるというものだった。
流石にふざけるなと叫んだが、それでも繰り返すことは止めない。
―――繰り返す。
50回目の繰り返しを行う頃には悲しみすら感じなくなっていた。
目の前で幼馴染みが死ぬのをただ淡々と眺めていられる自分に気づく。
だが、それでも、幼馴染みの死を認めることは出来なくて。
繰り返す。
100回目の繰り返しでは、全ての危険から遠ざけるために幼馴染みを監禁した。
でも、死ぬ。すっかり詳しくなってしまった死因は恐怖による心臓麻痺だった。
確かに信頼していた人間にいきなり監禁されれば怖いだろう。
仕方がないので次はもっと優しく接することにする。
繰り返す。
もう何度繰り返したか覚えていない。
でも、幼馴染みは死んでしまう。
次はもっと上手くやろう。
繰り返す。
ダメだ、死んだ。
繰り返す。
死ぬ。
また。
死。
何度も繰り返す。
何度も死んでいく。
何度も何度も繰り返す。
何度も何度も死んでいく。
何度も、何度も、何度も、何度も、何度も――
繰り返す繰り返す繰り返す繰り返す繰り返す繰り返す繰り返す繰り返す繰り返す繰り返す繰り返す繰り返す繰り返す繰り返す繰り返す繰り返す繰り返す繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し死に死に死に死に死に死に死に死に死に死に死に死に死に死に死に死に死に死に死に死に死に死に死に死に死に死に死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死んでいく。
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