まひるのキャスケット 第1話

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○地球とよく似た惑星 ○街の全景(夜明け)    厚い雲が晴れる。    峰に囲まれた広大な地に、墓地が広がる。    そこに小さな街が見える。    そびえる中央の台地に、巨大な電波望遠鏡が鎮座している。    夜が明け、太陽の光が街を照らす。 パーソナリティ(声)「だけど、がっかりしないでくださいね。  キミが大人になる頃には、自転車で出かけるくらい、  気楽に宇宙船に乗って宇宙へお出かけする時代がやってきます。  そうしたら、今は見つけられない星がもしかしたら見つかるかもしれない。  だから……」    ラジオの音が遠のく。 ○宇宙船ドック(夜明け前)    小型の宇宙船がドックに格納されている。    作業員はおらず、整備用ロボットやドローンが忙しなく働いている。 ○同・宇宙船内 女性オペレータ(声)「発射15分前です。参加者の皆様は、  最終確認バッチの起動をお願い致します」    案内に従い、星出真昼(ほしで・まひる)はキーボードをタイプする。    メインパネルに"完了"と表示される。 真昼「これでよしっと。お姉ちゃん、そっちはどう?」 真夜「もうちょっと待って!あと1分!」     
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