まひるのキャスケット 第1話

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× × × ○星出家・古びた民家(朝) ○同・姉妹の二人部屋    ドンと衝撃音が部屋に響く。    二段ベッドの下段で眠っていた真昼はうっすら瞳を開く。    寝ぼけ眼を擦る真昼。人差し指で眼前を軽くタップする。    マイライン画面が現れる。時計は6時59分55秒を指している。 真昼「5、4、3、2、1、0」    7時ちょうど、アラームが鳴る。    真昼は上段から落下した真夜の様子を伺う。    床でグースカ寝息を立てて眠る真夜。    アラームを止め、あくびをしながら真昼はベッドから降り、 真昼「フライング、っと」    と真夜を軽く踏んづける。    真昼は窓のカーテンを開ける。    部屋に日差しが射し込んでも、なお熟睡する真夜。 真昼N「私の一日は、お姉ちゃんが降ってきて始まる」 × × ×
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