第六章 Town

5/6
前へ
/40ページ
次へ
 だが支配されることに慣れ、抗ったら問題になるとして恐れる人々は、今日も仕事に向かい、散々怒鳴られロクな日給にもならず、帰りに地面の小石を蹴って舌打ちをする一日を過ごすんだろう…。  この世の中に、いやこの世の中を維持させようとしている政府に、金を嫌でも俺たち庶民にまわ差に酔う名政府に、抗うことは恐れる事ではないはずだ。国民には政府の暴走に反抗して酔う権利がある。道路を整備し、電気を供給し、水をあちこちに回す。それらもより多くの人々と力を合わせれば、不平等になることも無いのではないか?  国は、国民にもっと金を潤滑に回し、国民の生活水準と教育を豊かにすることを前提に動かないと、国が衰退するだけだ。  皆で豊かになるのがそんなに嫌か?政治家共。暗殺されないだけ運がいいと思え。本来なら殺されても同情の余地もない罪人だぞ?貴様ら…。金は全ての人の物だ、全ての人に平等にいきわたらなくてはならない。それが無理なら、人類はもうやめた方がいい。またはまったく新しい世の中を生み出すしかない。過去の自給自足に戻るのも悪くないんじゃないか?  店舗、マンション、住宅…それぞれが巨大な監獄のように人間を監禁している。  「なぁマニャック…一体人類はどこに向かってるんだ?何のために社会を作ってきたんだ?」  「さぁねぇ…やっぱ一人ひとり違うんじゃない?自分の好きな物を買うために働いてる人もいれば、とにかく他者とかかわるのを拒んで実家で両親とスンdえ部屋でこもってる人もいるかもしれない。家族がいて、家のローンも払わなくちゃなんないから働いてるって人もいるかもしれないし、ただ仕事が生きがいって人もいるんじゃん?要はさ、人生なんて人それぞれで、正しい生き方なんてない。だから良くいえば自由に人生は生きていいわけだし、悪く言えば好き勝手にやってもいいけど自己責任ってことだ。まずは自分の幸せを追い求めてんじゃない?こんな時代だから、人間一人ひとりの幸せなんて違うっしょ。戦争やってた頃は、そりゃあね、そういう頭に教育されたり支配されてたわけだから、人々の幸せとかうんたらとか言ってらんない、抑圧されたかなしい時代だったんだろうよ。でも結局、人類は『殺し合いは間違ってる』って悲しみから気づいたんじゃん。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加