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悪びれた様子もないラサ:へいへい、悪ぅござんした。‥‥本当に誘拐されたら、命に代えても助けるからよ。
彼は、少し顔を上げると大欠伸。
クロウも干し肉を全て呑み込んで満足そうに舌なめずり、丸くなって居眠りを始めた。
ラサ:‥‥それよりオヤッサン、珈琲くれ。
カウンターに肘をついた、ラサの横柄な態度。
オヤッサン:はっ、水でも飲んどけ。珈琲はツケ払ってからだ。
鼻で笑って乱暴に出された水が、跳ねてラサにかかった。
ラサ:ひっでぇ!
仕方なく、その水をちびちびと飲み始めるラサ。
そそくさとテーブルを拭くメイ。
愚痴るオヤッサン:ギルメンは皆、迷宮探索や依頼で出払ってるってのに、オメェときたら‥‥。
愚痴るラサ:んなこと言ったってよ。この前は一攫千金って依頼を成功させたのに、ちっとも儲からなかったんだぜ‥‥?
オヤッサン:ありゃあ‥‥オメェの運が悪かったんだ。いい刀が手に入っただけでもマシだろ?
オヤッサンは、彼の左肩から突き出ている刀の柄を顎で示す。
ラサ:そうだけどよ‥‥また文無しだぜ。
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