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太陽さんはよくわからかいけど、言われるままに土をじっと見つめます。 土の上には大きく()を広げ、光を()びていきいきとしてる草木(くさき)。 あたたかい日差(ひざし)のしたで、のんびりと草を食べたり寝そべったりしてる(しろ)茶色(ちゃいろ)動物達(どうぶつたち)。 そして(はたけ)をたがやす人々(ひとびと)会話(かいわ)がきこえます。 「ああ、今日(きょう)もいい天気(てんき)だね。お天道(てんとう)さん、ありがたや、ありがたや」 「まったくだね。ぽかぽかあたたかくてありがたいね」 そういって二人(ふたり)()を止めると手拭(てぬぐい)(あせ)をぬぐい、太陽さんに()かって(わら)いかけていました。 それいらい、太陽さんは「さみしい」といわなくなったとさ。 【おしまい】
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