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煙草の臭いがしたのはほんの一瞬でしかなかったそうですが、叔母さんはそのまま縁側へ方向転換すると、いつもお爺さんが座っていた辺りに腰を下ろし、暫くの間毎年お爺さんと一緒に遊んでいた庭を眺めていたそうです。
「思い込みだったのかもしれないけど、すぐ隣にお爺ちゃんがいるような気配がしてたの。ひょっとしたら会いにきてくれてたのかな」
当時を振り返りながら話す叔母さんは、そう言って懐かしそうにしていました。
恐い、とはちょっと違いますが、こんな少し不思議な話を聞かせてもらいました。
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