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ポタ
ポタポタ
ポタポタポタ・・・
ついに雨が降り出した。
社長は言う。「私の意識も、もうすぐ雨男に奪われるだろう。雨が降りそうになれば、普段ならば急いで屋内に避難するが、今日は貸し切りのゴルフで、雨男の君と2人なら問題ないだろう。ああ、雨が降ると化物になってしまうとは。ただ、こんなところにまさか化物が2匹いるとはね」
そう言うと、社長はみるみるうちに体が大きくなり、この世の物とは思えない凄まじい異形の姿に形を変えていった。
私は悟った。ここで死ぬなと。
「俺の知ってる雨男と・・・全然違う」これがこの世の最後の言葉になってしまった。
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