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「今度の写真集も張り切ってたしね。そういえばジェレミ、バイト何時から?」
「23時からだからまだ時間ある」
ジェレミが夜勤フリーターとして働いてるのが不思議だった。これまでいくつのバイトを辞めてきたか。
「今の仕事は安定してる?」
「今のところは障がい者雇用だから甘めに見てもらってる。学生の時みたいに勝手にサングラス外さないからね。でも普通の仕事したいよなー」
多少なりとも障がい制度があったとしても敷居が狭いのが現実である。
中学時代、事件があった。授業中に教師がジェレミのサングラスを勝手に外したのだ。それでジェレミがキレつつ喧嘩沙汰になり、クロエは真っ先にジェレミいる学年の場所まで行き、パニックになっているジェレミを落ち着かせた。
『先生、新任ですよね?確か親が一筆、手紙を書いた筈でしたがご覧になってないなんてありませんよね。それとも読んで無視ですか?親は呼びませんが私が許せませんので言わせていただきます。私たち兄妹は貴方みたいに普通ではありません。ただ一つの改善策があるから普通に、普通の人間として生きて勉強してるんです。甘ったれてるのは貴方の様な人ですよ』
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