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どれ位そうしていたのか?
実際には大した時間ではなかったが、優太の中では相当な時間が経過したように体感していた。
目の前では男女が体を重ね合わせている。
果てた女が荒い呼吸を繰り返し、意識も怪しいほどの脱力ぶり。
男は服も乱さず仕事は終わったと言わんばかりに「ふぅっ」と爽やかに息を吐く。
すると、男が顔を上げた。
バチッと音がするほどに目が合ってしまう。
「あ…」
優太はアホな表情で口を開いた。
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