平凡な日常

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そんな日常の優太。 なので、準備の為にお弁当も食べる暇さえ少なく急いで掻き込む。 小さめ弁当は、優太でも比較的早く食べ終えられるのだ。 毎日の優太を見て大半のクラスメイトからは、鈍臭いヤツだな~と内心笑われていたりする。 そんな優太にも友達は居る。 それは同じクラスの同じタイプのポッチャリ男子の大田君。 大田も性格は良いので優太を助けたいとは思っているのだが、優太同様にちょっと鈍臭いので自分の事で手一杯なのだ。 大食いではあるが、早食いではない大田。 困っている優太を見ても助けることは、なかなか出来ない。 優太を手伝っていれば、大田はご飯を食べ損ねてしまう。 それに、大田は動きもゆっくりなので却って時間がかかってしまう。 それならば、優太がひとりで動いた方がまだ早いのだ。 「日生、ごめん」と、お弁当を鈍臭く食べながら頭を下げる大田に優太は眉を垂らして首を振った。 「いいよ、いいよ。オレ行ってくるから」 優太は昼食を何とか終えると、まだ食べている大田を教室に残して、体育の準備の為に体育館横の倉庫へと向かうことにした。
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