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怒られるだろうか?
そんな思いもあったが、落とされて再び痛い思いをするよりはマシだ。
それに、これで文句を言われるなら今度こそ降ろしてくれて構わない。
甘凱はそんな優太を咎める事はなく、歩みを進める。
いくら小柄な優太とはいえ重いのではないだろうかと心配してみるが、甘凱は余裕でスタスタと歩いている。
背が高くスラリとした長身の甘凱だが、こうして密着してみると思いの外鍛えられていることが服越しにも伝わってくる。
肩幅もあり、胸板も腕の太さも決して貧弱ではなくバランスよく筋肉がついているのが分かって、ここでも神様の特別扱いを感じずにはいられなかった。
「おい、立てるか?」
水道の前に着くとその場に、雑に降ろされる。
運ぶ時の丁寧さはどこへやら、である。
降り立つ瞬間はやはり痛みを感じるが、なんとか立つと早速水道の蛇口を捻った。
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