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体育館には今、自分ひとり。
まさかホラーではあるまい…。
優太は怖いのが大の苦手ときているので、その場で思わず固まってしまった。
「…っ」
優太が立ち尽くしていると、物音が大きく聞こえた。
ガタッ、ギシッ
よくよく耳を立てれば、どうやら倉庫から聞こえたようで、優太は体を震え上がらせた。
勘弁して欲しい!!
これから、そこに用事があるのだから。
教師から頼まれたのは、午後からの体育で使うボールの入った籠と、バレーのネットを出して直ぐに使えるように準備する事と、二階の窓を開け空気の入れ換えをしておいて欲しいということだった。
そしてボールを出そうとしたら、この物音だ。
この真っ昼間からオバケ?
さすがの優太もそんな訳がないと、苦笑いする。
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