まさかのホラー?

3/3
前へ
/97ページ
次へ
そうだよね、そんなバカな話ないよな? なんて、倉庫へと近づいていく。 体育館には、外から微かに聞こえる生徒のざわめきだけが聴こえる。 「まてよ。…まさか不良の人たちが居るとか…まさかね」 不良らしい不良の居ない学校ではあるが、不良の成り損ないっぽい不良なら、何人もいた。 けれど、何を好んでこんな場所に閉じ籠る必要があるのか?と訊かれれば答えられない。 その考えは却下だ。 それに物音は気のせいだろうか? 今は、何の音も聞こえやしない。 棚の上の物でも落ちたのかもしれない。 なーんだ!!オバケじゃないのか~良かった~!! と思いながら、勢いよく倉庫のドアをガラリと開けた。 安心感から堂々とドアを開けた自分を殴ってやりたい。 「あんっ、ぁっ、い、イクぅ~ッ!!」 甲高い甘えた女の声が上がる。 優太は今度こそ硬直した。 そこでは、男が女の上に覆いかぶさって居たのだった。
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!

255人が本棚に入れています
本棚に追加