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そうだよね、そんなバカな話ないよな? なんて、倉庫へと近づいていく。
体育館には、外から微かに聞こえる生徒のざわめきだけが聴こえる。
「まてよ。…まさか不良の人たちが居るとか…まさかね」
不良らしい不良の居ない学校ではあるが、不良の成り損ないっぽい不良なら、何人もいた。
けれど、何を好んでこんな場所に閉じ籠る必要があるのか?と訊かれれば答えられない。
その考えは却下だ。
それに物音は気のせいだろうか?
今は、何の音も聞こえやしない。
棚の上の物でも落ちたのかもしれない。
なーんだ!!オバケじゃないのか~良かった~!! と思いながら、勢いよく倉庫のドアをガラリと開けた。
安心感から堂々とドアを開けた自分を殴ってやりたい。
「あんっ、ぁっ、い、イクぅ~ッ!!」
甲高い甘えた女の声が上がる。
優太は今度こそ硬直した。
そこでは、男が女の上に覆いかぶさって居たのだった。
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