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心の片隅に
「なにその髪型。ヘン!」
ぐさっときた一言。今でも忘れない。
自分でも切り過ぎてしまったのは、分かってたし、仲のいい友達も合うなり爆笑。
確かに友達に言われた時もちょっぴり悲しかったけど、、、。
でも、アイツに言われた時、誰言われた時よりも傷ついた。
内田は、高1の時同じクラスだった野球部の男子。2、3年は別のクラスになったけど、高3の時、選択の授業でたまたま一緒になった。
席は通路を挟んで隣。教科書忘れただの、黒板見えないだの、あーだこーだ言いながら、何故か机を私に寄せてきて、2人で並んで勉強してたっけ。
同じクラスだった時は、そんなに話をするような関係でもなかったけど、選択授業をきっかけに少しずつ仲良くなったような気がする。
人にストレートに「ヘン!」とか言っちゃうような奴だったから、同じ部活内でもよく部員とトラブったりしていて、人間関係うまく築けないちょっと可哀想な奴だなぁと思ってた。
そんな内田に、髪型をヘン呼ばわりされて、こんなにも傷ついている自分に正直びっくりした。なんで?って思った。
彼を気になりだしたのは、それからだったかな。
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