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「紗羽は?」
「いったん帰るって。夕方また来るって言ってた」
「舜は、いつ来たの?」
そう、いつの間にか紗羽が舜に代わっていた。
「日付がかわる頃、紗羽さんから連絡もらったんだ」
「紗羽から?」
「ん。“絢華が潰れたから介抱お願いします”って」
……やられた。
紗羽は、最初から舜を呼ぶつもりだったんだ。
ていうか、泣いていたの、舜にバレているよね。
だって瞼がこんなに重いんだもん。
そう思うと、舜の方を見れなくて顔ごと視線を落とした。
そんな私に、舜は申し訳なさそうに口を開いた。
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