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篠崎さんがそう言って明かりを消すと、みんな金縛りが解けたように一斉に教室から飛び出していきました。
慌てて先生が追っていきました。
「…途中で終わっちゃだめなのに。二人で終わらせようね…」
私は篠崎さんに肩を掴まれ、そう囁かれました。
頷くしかありませんでした。私は明かりを渡されました。
…みんなが教室を飛び出して行ったの、大袈裟だって思いますか?
でも、二人だけの教室なのに、みんながいる時より息づく気配…多いんです。
…ミンナ私と篠崎さんの百物語を心待ちにしているようです…
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