プロローグ

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それから、月日は、流れ。 烏は、オオヒキに誘われ、闇組織の傭兵となり 国で学んだ剣術を活かし、幾度の戦争で名を馳せた。 今まで縛られてきたモノが、無くなり、大暴れした。 しかし、烏の“自由”は、そう長く続かなかった。 とある戦争に勝利し、仲間達と酒を飲んでいた時。 烏の育った国の残党が、敵討ちと、不意打ちを受け 烏は、右腕に大きな傷を負ってしまった。 意識が遠のく中、やっとの想いで、残党を壊滅した時 オオヒキが駆け付け、烏を呼ぶ。 「大丈夫か!?烏!!おい!しっかりしろ!!」 「・・きて」 「起きて!傭兵さん!!」 烏が、目を覚ますと、目の前に、大きなベットに、 座っている小さな子供がいた。 「また寝てたでしょ!」 「・・・ゴホッ。ゴッホン」 「仕事中に寝る訳がないでしょう・・・。」 「よっぽど疲れてるの?」 「・・・大丈夫。」 「パパには、黙っててあげるからさ!」 「また傭兵さんが、闘っていた時の話聞きたいな!」 小さな子供は、目を輝かせ自分を見ている。 「・・・わかりました。あれは、私が・・・」 烏は、刺激の無い様、話を少し変え、自分の傭兵時代の話を 子供に聞かせてあげた。 数分後、話も終盤を迎え、ふと子供の方を見ると 子供は、すやすやと眠りについていた。 烏は、ほっと溜息を着き、大きな布団を子供にかけ直し 部屋から立ち去ろうとすると、 「・・・おやすみなさい・・・傭兵さん」と子供の声が聞こえた。 振り向くも、子供は、すやすや眠っている。 烏も、“おやすみ”と呟き、扉を開け外に出て行く。
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