0人が本棚に入れています
本棚に追加
いつもの様に、オオヒキに電話した。
『待っていたぞ。烏。今日は、やけに遅かったんだな』
「えぇ。王子の容態に変化がありました」
その言葉に、オオヒキは、喜びゲコゲコと大笑いした。
『そうか!いよいよだな!』
烏は、少し黙り 再び王国の裏口。
見張りが、入れ替わる時間。などをオオヒキに伝え
オオヒキは、胸を躍らすように
『いよいよカレハの国が我らの領土となるのか!よくやった!』
『薬は、あとどれくらい残っている?』
「あと、7つです。」
『了解だ!明日の朝 我々も出発する!決行は?』
「1週間後の午後21時。最後の薬を王子に飲ませて。」
「電話の合図と共に」
『わかった・・・ゲコゲコゲコ』
『久々の国盗りだ!覆いに楽しもう!!』
そう言って、オオヒキの嬉しそうな声が、止み
電話をしまい。空を見上げる。
それから1週間後に向け、
烏は、王に、王子の容態をしっかり見れるようにと
子守りの時間を 少しずらして貰い。
報告の時間もずらし、オオヒキへの報告は、3日に1回に変更した。
徐々に弱っていくシロに、興味も薄れて行く王。
それでも報告する烏。
無理に笑おうとするシロも、あと5日を過ぎた頃から
喋る事も、少なくなり、ほとんどの時間 眠るようになった。
最初のコメントを投稿しよう!