【後編】いつもと同じが終わった日

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6日目。 子守りを終え、王への報告を終え オオヒキに電話で、明日の計画を確認する。 全てが終われば、いつも通り “王の間”で落ち合おう。 あの日の様に。 と、約束するオオヒキ。 そして、電話を終え。 烏は、また空を見上げる。 6日目、カレハ王国最後の夜が、終わる。 【決行の日】 この日は、一番に、オオヒキに連絡を入れ。 何名かの傭兵を国に忍ばせて。 この国最後の景色を眺める烏。 そして、子守りの時間。 いつもの様に、烏は、小さな繭の形をした建物に向かい。 扉を開け シロの様子を窺う。 今日は、心なしか少し元気そうにも想える。 シロは、久しぶりに、烏に傭兵時代の話を求めた。 烏は、最後だからと、自分が何故傭兵になったかの話を 一部伏せながら、シロに話始めた。 その日は、やはりシロの体調も良かったのか 2人は、何時間も、話をして、いつ振りだろうか シロのこんなキラキラした目を見るのも。 休憩を挟みながら、ご飯を与えながら。 その一方、オオヒキ率いる傭兵集団も、国に続々と 潜入し、オオヒキは、烏から教わった裏ルートをつたって 国王がいる城まで辿り着いていた。 20時半。辺りが暗くなっていくのと同時に。 オオヒキは、城へ潜入する。 烏も、最後の薬を確認し。シロへと飲ます。 それと同時に、ポケットの電話をワンコール。 オオヒキ宛に鳴らした。 コンコン。 「入れ。」
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