0人が本棚に入れています
本棚に追加
4
高城瞳は認知発達ロボティクスを開発することに成功した。ロボット自身が学習する。しかし、ゼロモーメントポイント制御の問題があった。
人間のように跳躍することが出来ないのだ。
ガシャンガシャンと固い動きになってしまう。
最近は瞳のことも認識しているようだ。
「ワンズギルドって知ってるか?」
安田が言った。
「知らないわ?」
「なんでもメチャクチャ強い刀らしい。ロボットでも化け物でも斬ることが出来るらしい」
「そりゃあ心強い」
最近、出光市でゾンビが目撃された。
「怪物が襲って来ないとも限らないわね?」
「ワンズギルドは悪人を10人以上倒さないと発揮しないらしい」
「ふーん?」
数年後
タクヤはワクワクしていた。彼はタカシや静香とは幼馴染みだ。
独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)に所属している。アニマルセラピーのPAROの開発などに携わった。アザラシタイプのロボだ。
エレベーターの↓を押した。
すぐに上がってきた。
乗り込みポケットからカードを出し、カードリーダーに通す。暗証番号を入力する。
エレベーターがゆっくりと下降する。
「俺、子供の頃の夢がガンダムのパイロットになることだったんですよ?スゲー夢が叶う」
「冗談いってる場合なの?」
先輩の三枝亮子がドライに言った。1階を通り過ぎる。
扉が開いた。
タクヤは爪を噛んだ。
亮子は癖がカミーユに似ているな?と思った。
アムロもいいが、Ζのカミーユはもっと好きだ。
巨大なロボットが鎮座していた。
人間と一体化するタイプで、原型は福祉介護機器、ロボットスーツのHALだ。
人間が腕を動かすと、ロボのアームも同時に動くってゆーシステムだ。
エスカレーターでカタパルト・デッキに向かう。
般若のようなフェイスのロボットが姿を現した。
犬神マークⅡだ。
亮子がメインエンジンを動かした。
ウィーン!って音とともにINUGAMIの目が赤く光った。ハッチが開き終わる。
タクヤはヘルメットをかぶりコックピットに座った。丸いドームが自動的に開き、青空が見えた。
「犬神発進!」
パワーボタンをONにした。
エンジン音とともに生命が吹き込まれた。
最初のコメントを投稿しよう!