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ピーナッツと、忘れ物。
コロコロと転がる、机の上で
ほぼ同じ形、何個もあるなかで 生きる
一粒づつつまんでは、酒をあおる
誰かに 声を かけられるのを待つ。その時間
好きではないが。大人だから…そうそう
自分でなんてむなしい、ピーナッツの群れ
その中のひとつぶ。つまんでくれるのを待つ。
だけど。今日は帰ろうかな・・俺は
自分からは行かない。選んでもらうのを待つ
その方が気が楽、、、でも ここのところ
選ばれるまで待たずに帰る、きっと
ここに来て、俺と同じヤツがいっぱい居る
それをみて安心しているんだろう、、、
今日も帰るか、小皿のピーナッツを食べ終わる
40分位で、帰る 。酒はだいたい1~2杯
ほろ酔い気分で、`また来る‘と カウンターに
声かけて。`つままれる前に帰るのか?‘
カウンターから投げ掛けられる。`また来るよ‘
話をそらす、、結局、逃げてるかもな。
つままれず、忘れ物、忘れたのは 故意。
難儀な生き方しか、できないよ…
それでも、俺は、変わらない・・・
…fin…
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