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 目を見つめて言われた。それでもなにも言えなくて、中指を締め付ける脈動が怖いような、気になるような気がして、思わず目をそらした。すぐ目の前で光司が笑う気配がした。 「トモのそういうとこ、ほんとかわいい……。いいよ、ゆっくり、抜いて」  言われて、許された気がして、そっと指を引き抜いた。指先が抜けるとき、光司が喉の奥でかすかに喘いだ。と思ったらそのまま腰を跨がれて、勃ちっぱなしで辛くなってきたものを握られた。 「嫌じゃない? トモ」  のぼせた肉食獣に見下ろされる。その笑顔は欲情に緩んで酷く友宏の欲を掻き立てた。緩んだその先で崩れてしまうのを見たい気がする。見上げた白い体は薄くピンクに染まって、そうさせているのが自分なのだと思うとたまらない気持ちになった。 「光司の、好きに、して」  迷いながら言った。光司は赤く染まった目尻を下げて幸福そうに微笑む。美しいのに欲にまみれたその笑顔がたまらなく色っぽく見えた。  光司は口でコンドームの袋を食いちぎり、指先だけで簡単に友宏を包み込んでしまう。なんにもできなかった。ただされるがまま、光司の白い腿に手を置いて、じっと見つめるしかできなかった。 「急に動くなよ、トモ」     
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