1人が本棚に入れています
本棚に追加
ある日、その「おみずさま」が壊されるという事件がありました。
夏、日差しの中で見た「おみずさま」の最後の姿は見るも無残な姿でした。社は壊され、首が飛び、胴体も半分になっていて、さらに真っ赤なスプレーで断面を赤く染めていました。
一番初めにその姿を発見したのは母でした。
その時の母の様子はとても、嘆き悲しんでいました。母は他の「おみずさま」を大切にしている人たちと一緒に、何か色々やっていましたが、当時の私は幼く、詳しくは何をしていたかは分かりませんでしたが、母はだんだんと家の事をしなくなり、朝・昼・晩関係なく、どこかへ出かけて行っていました。
最初のコメントを投稿しよう!