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俺はそんな話をしながらも、あそこが佳奈の中にあることを心地よく感じていた。
ぬるぬると滑るような感触に少し違和感がある。
なんだろう、この気持ちよさは?
佳奈だからだろうか?
「だってさ、佳奈にそうさせたのは俺なんだよ。俺が優柔不断じゃなければ、ちゃんと告白できていれば、もっと佳奈のことをわかってあげられていれば……。やっぱ、ごめんな」
「あー、もー、やめてー。どこまで人がいいのよ。それなのに私は祐ちゃんを信じてあげられなくて、祐ちゃんはきっと私にあきれてもう会えなくなると思いこんで、この子とふたりで生きていこうって覚悟していたのに……。私、ばかみたい……」
「えっ? この子って?」
すると佳奈はタオルケットをかけたまま、もぞもぞと動いて腰を浮かせた。
元気になりかけていたあそこが放り出された。
まさかと思って手でふれてみると、ぐっしょりと濡れていてゴムがついていなかった。
佳奈の中に思う存分、放ってしまったようだ。
これでは佳奈が妊娠してしまう、とあせった。
俺は救いを求めて佳奈を見つめた。
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