特別で普通の冬の日に
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お互いに息が切れて雪の上へ倒れ込む。なぜだかそれがおかしくて私は笑った。思い切り、この澄み渡った青空みたいに。 「ほら、今度はちゃんとつかめよ」 先に起き上がった翔が手を差し伸べる。見るからに冷たいその手をぎゅっと強く、強く握りしめる。 「そっちこそ、もう離さないでよ」 恥ずかしがる翔の横顔に向かって私は呟くように言った。 「ずっと前から、大好きだったよ」
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