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変な夢を見た。
森の中の、泉に飛び込む夢だ。
誰かと話していたような気もするが、ただの夢だし、覚えている訳もない。
授業をサボり屋上で寝転がっている俺の視界には、重く暗い曇り空が広がっている。
別に張り切ってないのに雨が降りそうだな…、と思っていると、ぽつり、と顔に何かが当たる。
それが雨だと気付き、俺は身体を起こし校舎へと入る。
ぼんやりしたまま歩いていると、廊下に取り付けられた鏡に映る、自分の姿が目に入った。
黒い髪から覗く、灰色と空色の目。
小さい頃から、綺麗だね、と言われる空色の目…。
…………小さい頃から…?
―俺の目って、こんな色だったっけ…?
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