葉瑠花のきになるあの人は?

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春の陽気が眠気を誘う。いや、だめだ。今日から高校生なんだから。 おはようございます。嶋田葉瑠花です。パパとママから貰った勉強の才。強力です。一回勉強すればまず忘れることはありません。小さい頃は膨大な情報量を脳が処理できないからと、勉強を禁止されたことがあります。学生が勉強禁止ですよ! まあ今は自分なりによき方法を見つけたのでパンクしないように頑張ってます。 はい、高校は両親と同じく第1高校のSクラス。パパやママですらなし得なかった全教科満点での入学です。 「はるちゃん、美樹ちゃん迎えに来たよ。」 弟に呼ばれて時計を見る。げっ、もうそんな時間! 「はるちゃんなにやって…。ってまだパジャマじゃないか?」 弟の裕斗が様子を見に来た。 「ごめん、裕ちゃんちょっと美樹ちゃんのお相手してあげて。」 「えっ、僕も忙しいんだよ。」 「美樹ちゃんと中々会えないでしょ。お姉ちゃんの優しさをありがたくうけとりなさい。」 「自分が寝坊したんじゃないか!まぁ、美樹ちゃんとの件はありがとだけどさ。」 裕斗は私の親友美樹ちゃんに惚れている。確かに美樹ちゃんは美人だ。結構長身で、スタイルは抜群。全国模試3位の頭脳にスポーツも得意だ。
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