1人が本棚に入れています
本棚に追加
一方の美樹ちゃんも裕ちゃんのことがきになってるようだ。
この美少女はかなりの告白者をだし、ことごとく粉砕してきた。どうやら裕ちゃんを待っているみたいなんだけど…。このヘタレな弟が高嶺の華を手に入れる日はくるのだろうか?
「美樹ちゃんお待たせ。」
「はるちゃんおはよう。」
「チッ、もう来たのか。」
ん~ん、この弟は?舌打ちした弟の脛に蹴りを入れて、美樹ちゃんと学校にむかうのであった。
「あれ?美樹ちゃん隣じゃないの?」
席順は横2列×縦5列の山が3個になっている。Sクラスは成績順に座るのだ。私は一番で窓側の一番前。隣が2番、後ろが3番だ。全国模試3位の美樹ちゃんが後ろ?じゃあ2番は?
張り出された席順には「音無奏汰」と書かれていた。
「音無君?」「初めて聞くね。」
県内での模試上位者50名迄は名前が出る。県内二万人位いるライバルの中で、トップ50に入る猛者達を祝福してらしい。
なので、Sクラスのクラスメートは県内で名前が知れている猛者ばかりなのだ。それなのに、私も美樹ちゃんも知らない音無君に私達はちょっとした興味をもつのであった。
最初のコメントを投稿しよう!