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本編
私と美樹ちゃんは教室に入る。
同時にざわざわしていた教室がシーンとなる。なによ、人を化け物みたいに…。
でも一瞬だけだった。私達はあっという間に囲まれる。
「わぁー、嶋田さんだぁ。」
「本物?本物よね。」
「ちっちゃーい。可愛い。」
「これで全教科満点とれるのか?」
「小学生じゃないの?」
「お父さんのサインもらえないか?」
「私はお母さんのサインほしい。」
「それより舞花だろ、舞花。」
「チケット手に入れてくれぇ。」
「私はGAKUTOがいい。」
…。な、なによぉ。小さいのは仕方ないじゃない。副作用なんだからさ。それにやはりここでも「華麗なる一族」かぁ。
「じゃあ、隣にいるのが堀川さんか?」
「あのプロ野球選手の?」
「美人だ。」
「…。」
おーい、最後の方、言葉になってないぞ。まったく、小説で「…。」ってされてもわかんないっちゅーの。
私達はもみくちゃにされたあと、席につくのであった。
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