僕の雨-2

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僕の雨-2

僕は傘を差し出した 君は、雨に濡れたいからいいよ、とだけ言った。 雨が好きなのか?と聞いたが、雨は嫌いだそうだ。 それがなんとも不思議で、やはり僕は、君に濡れないよう傘を差した。 傘の中に入った君は、ぽかんとしていたけれど、不意に笑い出した。 僕の表情がおかしくて、という。 なんて失礼なやつだと思ったが、何も言わずにおいた。 君が泣いていたんだと、気づいたから。
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