第2章

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「もしかして、葉鳥さんの言っていた問題というのは…」 「この子たちです。…こんなに、拾ってきてしまって、2~3匹ならまだいいのです。しかし、これぐらいの数になると、健康状態も気になりますし」 溜息をつきながら、お茶を入れてくれる。 これだけ拾ってきてしまうと、世話をするのも大変だというのは一目でわかる。子犬、子猫もいるのだ。しつけをするのも一苦労だろう。 「とりあえず、保護施設に相談するとして、飼い主探しをしないとダメですよね」 「はい。保護施設には連絡しているのですが、私どもできることはしたいと思っておりまして」 「なるほど」 「翔さまは友達もいらっしゃいませんし、相談する方もいないでしょう」 「悪かったな。友達がいなくて」 やっと子犬から解放されたのか、私の向かい側の席に座る。 「別にいいだろう。ここで世話すれば」 「翔さま、こんなにたくさんは私達の手に余ります。プロ雇ってしつけを行うのであれば、誰かかわいがってくれる人にお譲りしたほうがいいと思うのです。翔さまもずっと家にいるわけではないのですから」 「そうだけど…」 葉鳥の言葉に納得はしつつも、まだ心の中では抵抗をしているようだ。 「仕方ない。私も手伝うよ」 「はっ?」 「誠でございますか、梓さま」 葉鳥は目を輝かして、私を見る。 「何かの縁だし。新聞部だから、いろいろ伝手もあるんだよ。桐生院にも手伝ってもらうよ」 「俺も?」 戸惑いながら、桐生院も驚いた顔で私を見ていた。 「そうだよ。まずはチラシ作成をよろしく。私は今度発行する新聞の記事にこのことを書くのと、この子たちの写真撮影」 私は足にすり寄ってきた猫を抱きあげる。 「よし、行ってみよう」 「にゃあ!」 「わかったよ。やってやるよ」
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