雨は終わりと共に

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私と先生の関係は、ちょっと複雑。 初めて会ったのは私が小学校6年生の時。 先生は、当時高校2年生の姉の担任だった。 家庭訪問で先生が家に来て、私は初めて先生を見た。 第一印象はパッとしない人。 カッコいいとも言えないけど、不細工という訳でもなく、特徴が無いというか。 でもその後、姉の学校での生活を事細かに話す先生は、小学生ながらにとても生徒思いの先生に見えた。 見た目はカッコよくないのに、生徒の事を真剣に話す姿は、すごくカッコよく見えた。 この時は別にそれだけ。 特別な感情は何もなかった。 そして。 それから2年後の、姉が高校を卒業した次の日。 姉は先生を家に連れてきた。 卒業後に先生が何の用だろう、と不思議に思っていたら、先生の口からまさかの言葉が飛び出したのだ。
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