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腰を打ち据える。その度に、パンッ、パンッと肉と肉が打つかる破裂音を無音の室内で響かせたーー
盛った犬みたく一心不乱に腰を振る春國、オレも、気持ちいいのは気持ちいい、しかし、先と違って、気持ちいいだけなのだ。
原因は、察するべくもなく、この男、今、自分が気持ちよくなることしか考えてない。
オレのこと、おざなりになってるのと、オレも、熟れてきた感があるからかな?
それにしても、その必死になって腰を振る姿が、何か滑稽なんですけど。
「はぁ。はぁはぁ……ん? おまえ、ナニ、余裕じゃね?」
「そ、そう。てか、早くイってくんない? もう、十分だろ……」
「いや、そんなこと言われちゃよ、終われねぇな。余裕こいた、その顔、ぜってぇアヘらせるからな!」
あ、余計なこと言ったか? 春國のやつ、変なスイッチ入ったな。コレ。
「ちょっ、ちょっと、待て!」
「あ? 何だよ」
「とりあえず、コレ外してくんないかな。もう、逃げないから、ってかさ、逃げる意味、無いし」
パイプベッドに括り付けられた両手をプラプラと見せつける。
とっくにチンポ突っ込まれ、処女を散らされたのだから……。
「おっ、あ、それもそうか。ちょっと、待ってろ……」
一瞬、思案するも、素直に応じれば、ネクタイを解く春國。
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