第1話【チェンジ】

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「私はこれから出かけるから、いつきも、その姿じゃ、外に出る気もないでしょ。悪いけど留守番宜しくね。父さんが仕事から帰る前に私も家に帰って来るから、それじゃあね!」  タカノは、用件のみをオレに伝えると、背中越しに手を上げて、さっさと部屋を出て行った。  ちっ、他人事だと思っていい気なもんだ。  けど、一日中、側に貼っつかれるよりは、ましか……アレで気を遣ってくれてるのかもしれないな。  さてと、オヤジ殿が帰って来るまで、まだまだ時間があるけど、やる事もないし、もう一眠りするか。  オレはベッドにドサッとうつ伏せで身お預け目を瞑る。  はぁぁ、このまま寝て起きたら、元の姿に戻っていたらイイのになぁ。
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