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ソファから立ち上がり、台所へ行き食料を探す。
まず、冷蔵庫を開けたが……。
「おいおい、食いもんが全くないな。この家、マジで大丈夫か?」
冷蔵庫の中身に唖然とした。
可哀想な冷蔵庫、本来の目的を果たせず、白い置物と化してる。
冷蔵庫を閉めて、オレは隣にある棚を物色し始めれば、あるじゃないの食いもんが!
カップラーメンを見つけた。では、早速、戴くとしますか。
カップラーメンの蓋を捲り、お湯を注ごうとポットの注ぎ口へカップラーメンを置きボタンを押す。
「ん? お湯は? まさか!」
急ぎポットの給水口を開けたら、中は空っぽで水が入ってない。
「ああっ! どうなってんのこの家は!」
オレは頭を抱え憤り声を上げた。
しょうがないので、ヤカンに水を入れてガスコンロでお湯を沸かす。
その間、リビングのソファに座り込みヤカンの水が沸騰するのを待つ。
手持ち無沙汰を解消しようとするが、何もする事がない。
色々考えを巡らし、リビングを見回していたら、壁に掛けてあった姿見が目に入る。
オレは徐にソファから立ち上がり姿見の前へ立った。
姿見には、少しダボついたTシャツに短パン姿のオレが写っている。
「やっぱイイナな。スゲぇ好み何だよな、実際」
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