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「アハハハ! おもしれぇ、コイツラ最高だな!」
リビングのソファでくつろぎながら、腹がよじれるほど、高笑いしてテレビのお笑い番組を見ていた。
ピンポーン!
室内に設置されたインターホンが鳴り響く。
「おっ! 着たか?」
ソファから立ち上がり、壁に掛かったインターホンの受話器を取る。
「ハイ、どちら様ですか」
「あっ! 恐れ入ります。私白猫急便の者です。此方は橘様の御宅で間違いないですか?」
「はい、そうです」
「株式会社ビューティ・ドリーム様より、橘樹里様 宛ての荷物をお届けに上がりました」
「あっ、どうも直ぐに行きます」
受話器を戻したら、急ぎ玄関に向かった……。
「ありがとうございました!」
白猫急便の配達員は、頭を下げてドアを閉める。
「よし、早速試してみるか」
顔がニヤついてしまう。
俺はバスケットボール程の段ボール箱を小脇に抱えて階段を掛け上り、二階にある自分の部屋へと入った。
「ふん、フン、フフッ」
鼻歌うたいながら、ダンボールに貼られたテープを剥がし蓋を開け、箱の中を覗き込む。
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