第2話【触れるな危険?】

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 さっきまで、置物と化していた冷蔵庫が本来の目的に目覚めたな。  何か嬉しくなってしまう。 「上機嫌じゃない。いつき」  リビングへ降りて来たタカノが、台所(キッチン)に居るオレを見て声を掛けてきた。 「えっ、ああ、そうか」  オレは少し素っ気く返答する。 「もっと、落ち込んでると思ってだけど、意外と大丈夫そうね」  台所(キッチン)での、オレの様子を見たなら誰もがそう思うだろうな。  まあ、自分でも不思議と落ち着いてると思う。  ちょっと前まで、あんな事してたしな……あっ?! 違う違う、アレは一時的、気の迷いだから。  忘れろ! オレはブルブルと頭を振った。 「なに? 急に気持ち悪い」  オレの様子にタカノは、顔を曇らせて気味悪がる。 「ごめんごめん。何でもないから気にしないで」  オレは手をパタパタさせてタカノに謝った。 「まあいいわ。今から夕飯の支度するから」  タカノはエプロンを着けながら、台所(キッチン)へと歩いてくる。     
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