第2話【触れるな危険?】

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「いつき、それで、父さんが帰ったら私から事情を話すわ。いつきは、それまで部屋に篭ってて、変わり果てたあんたを目の前にして話なんかしたら、父さん混乱しそうだからね。話が済み次第、一階に呼ぶから。悪いけど、それまで、部屋で待ってて、それに、色々と順序立てて話した方が父さんも理解しやすいだろうしさ。樹里(イツキ)いいわね?」  ここは、タカノの言う通りにした方が上手くいきそうだ。 「わかった。タカ姉に任せるよ」 「よし、話は終わり。それじゃあ、夕飯作りますか!」  樹乃(タカノ)は腕を捲り気合い入れたならば、台所(キッチン)へと立つ。  暇だな、やる事がなくなった。自分の部屋で漫画読んだりゲームしたりして、時間を潰していたが、もう限界だ。  オヤジは既に帰宅している。  オヤジが帰宅して一時間以上経ってるのに、一向に呼ばれる気配がない。  早くして欲しいんだけどな。  ピロピロロッ!  机の上に置いてあるスマートフォンが鳴った。  スマートフォンを手に取って着信相手を見ると。おっ、樹乃(タカノ)か。 「はい、もしもし」  電話向こうから。 「いつき、話が終わったから降りて来て」 「おっ、うん、わかった」  少し吃りがちに返事したら電話を切る。  二階から一段一段、階段を降りる度に緊張感が増していく。  ああ、嫌な感じだ。何でこんな緊張しなきゃいかんのだ。  階段を降り廊下へ出ると、俺はリビングに入る扉の前で立ち止まった。 「スウゥゥ、ハアァ」  一度、深呼吸して気分を落ち着かせる。  よし、行くか!     
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