第1話【チェンジ】

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「まさかだろ? えっ、ええええ? なっなななななない! わ、悪い冗談だよな。嘘だろ!」  慌てふためき、俺は何度も何度も下腹部を弄った!  何処だ? どういうこと? これは夢だな! きっとそうだ!  俺は力いっぱい自分の頬を抓ってやった。 「痛っいたたた! へっ……ゆ、夢じゃないのか……」  頬に走る激痛に、俺は驚愕するだけ。  俺はトイレの扉へ背を預けたなら、天井にある電灯を見つめズルズルと座り込でしまう。 「どうなってんだ? 俺のカラダ……こんなのよ、おかしいだろ」  何故こんな事になったんだ?  考えろ…………まさか?!  この状況に陥った一番の理由は……そう、あの薬だ!  そうだな、こんなところで座り込んでてもしょうがない。  俺はふらつく身体で何とか立ち上がり、自分の状態を確認する為、トイレから出て洗面所へと足を運ぶ。  洗面所でTシャツとスウェットのパンツ、下着を脱ぎ捨てたら恐る恐る洗面台の鏡に自分を写す。徐々に身体を写し込みつつ自分の姿を覗き見る……ホワイ? 「はい? 誰だ、あんた? どういうこと?」  そこに写ったのは、ツヤのある黒髪に黒く澄んだ瞳を持ち、美しく透き通る雪肌の愛らしい少女がいた。  鏡には裸の少女以外、誰も写っていない。  俺は何処いった?     
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