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「まさかだろ? えっ、ええええ? なっなななななない! わ、悪い冗談だよな。嘘だろ!」
慌てふためき、俺は何度も何度も下腹部を弄った!
何処だ? どういうこと? これは夢だな! きっとそうだ!
俺は力いっぱい自分の頬を抓ってやった。
「痛っいたたた! へっ……ゆ、夢じゃないのか……」
頬に走る激痛に、俺は驚愕するだけ。
俺はトイレの扉へ背を預けたなら、天井にある電灯を見つめズルズルと座り込でしまう。
「どうなってんだ? 俺のカラダ……こんなのよ、おかしいだろ」
何故こんな事になったんだ?
考えろ…………まさか?!
この状況に陥った一番の理由は……そう、あの薬だ!
そうだな、こんなところで座り込んでてもしょうがない。
俺はふらつく身体で何とか立ち上がり、自分の状態を確認する為、トイレから出て洗面所へと足を運ぶ。
洗面所でTシャツとスウェットのパンツ、下着を脱ぎ捨てたら恐る恐る洗面台の鏡に自分を写す。徐々に身体を写し込みつつ自分の姿を覗き見る……ホワイ?
「はい? 誰だ、あんた? どういうこと?」
そこに写ったのは、ツヤのある黒髪に黒く澄んだ瞳を持ち、美しく透き通る雪肌の愛らしい少女がいた。
鏡には裸の少女以外、誰も写っていない。
俺は何処いった?
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