第7話【学校へ行こう】

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「マジでなんもねぇ。だいたい、こいつは、樹里(イツキ)だぞ。この間ユキに話しただろ」 「この後に及んで、そんな嘘を」 「ホントだって、なぁ! いつき」  色々と思い巡らしている中、春國から不意に同意を求められた。  その言葉で、三人の視線がオレに集まる。 「えっ、あの、えっと、うん……そうです。信じて貰えないと思うけど……春國の言った事は本当だよ」  オレは恥ずかしさで目を伏し、ドギマギ、言葉を詰まらせながらも何とか口を開いた。 「はっ? まさかウソでしょ? いつき、なの」 「しんからイッチャンか?」  ユッコとミナギは、目を見開きパチパチさせながら、オレに言葉を返す。 「うん」  オレは二人にコクリと頷き返した。 「ほら、本当だったろ。俺は、ウソなんてついてないぜ」  何故か、春國は自慢気に言う。  コイツは、タイミングもクソもないな、オレの都合を考えない。  流石に、突拍子な話を聞いて二人は混乱している。  まあ、それが妥当な反応だろうな。  それにしても、朝から面倒臭せぇよ。  駅から学校までの道のりを歩きながら、ことの経緯を二人に掻い摘んで話してやり、原因となった薬の事は、絶対に秘密だと口止めした。序でに春國にも釘を刺す。  こんな事、学校の連中に暴露されたら恥ずかしくて憤死してしまう。     
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