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「ふふ、なんかさ、いつきっぽいね」
「ハッハハ、やっぱそうだよな。俺もタカ姉に聞いた時そう思った。いつきらしいって」
オレらしいって、そんなにマヌケなヤツと思われてるのか。
「ププッ、二人とも、そんなんいーよるとイッチャンが可哀想じゃろ。しょげよんよ」
お、おい、ミナギ、顔ニヤついてるぞ。
コイツら、面白がってるだろ。
こっちは、どれだけ思い悩んだか……ちくしょう。
「おまえら口開くな。黙ってろ」
オレは不貞腐れ投げやりに言った。
「ゴメンゴメン。そんなムクれないで」
「その姿で凄まれてもよ、クッフププッ」
「ほじゃけんどイッチャン。がいな可愛なりよんよ。男どもがほっとかんようなるじゃろね」
くぅぅ、揃いも揃って悪びれてねぇし、最悪だよ。
もしや、女の姿を晒したらクラスのヤツ等も、コイツらと同じ反応すんのかな?
はぁぁ、嫌すぎる、学校にどんどん行きたくなくなる。
「ミナギの言う通りだよ、いつき、思ってる以上に可愛いくなってるから男の人には気をつけた方がいいよ。特に、隣のスケベみたいなのがいるから」
「なっ、何だよ。俺をそこら辺のヤツ等と一緒にすんな」
平然と何食わぬ顔で、春國はユッコに言う。
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