第7話【学校へ行こう】

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 はい? どの口がほざいてる! 面の皮が厚すぎだ。 「何かありよったら、だてウチにいいよんよ、イッチャン。ボコにしたるけんね」  ミナギのヤツ、可愛い顔して怖いこと言うな。  そういや、ミナギの家って空手道場を経営してたっけ。 「心配してくれるのは嬉しいけど……オレってそんな頼りないかな」 『うんっ』  一同は一斉にハモり頷いた! 「はっはは、際ですか」  オレは乾いた笑い声を上げてカクッと肩を下げた。  荘厳な造りの校門を抜けて、学校の正面玄関に辿り着いた。 「悪りぃ、先行ってて、とりあえず職員室に寄ってくから」 「おお、わかった」 「教室で待ちょるけんね」 「また、あとでね」  オレは、靴を上履きに履き替えて下駄箱の前で、春國達と別れた。  少し急ぎ足で、一階端にある職員室を目指す。  オヤジのヤツ、オレの事、何て先生に伝えたのかな? 「わあっ?!」 「おっとっ?!」  廊下の突き当たりを曲がったら、出会い頭に誰かとぶつかり、オレは、よろめきドスッとその場に尻餅を突いた。 「いっ痛てぇ、ダレだよ?」 「悪い、大丈夫か」  尻餅を突いたまま、オレはぶつかった相手を見上げた。  げっ、同じクラスの秋篠(アキシノ)じゃねぇか。  相変わらず、デカイな。春國より頭一つ分大きい。     
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