第7話【学校へ行こう】

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 秋篠(アキシノ)(カエデ)オレんとこのクラスで、春國と人気を二分するヤツ。  軟派な春國と対照的で、クール且つ男臭い漢って感じの硬派な男前。  更に付け加えるなら、春國と違って男からも慕われ人気がある。 「大丈夫ついでに一ついいか」 「えっ? なに?」  オレ何か気に障る事したか?  「それ隠した方がいい。丸見えだ」  耳を赤くして視線を泳がせながら、秋篠がオレに言ってくる。  どういう事? 何のことだ?  秋篠が、チラリとオレを見て目配せしてきた。  目配せされた場所に視線を落とせば、そこには、脚をガバッとおっぴろげ、パンモロ状態の下半身がある。  はぁえ、マジでっ、自分の顔がみるみる熱を帯びて熱くなっていく。  直ぐさま、手をバタつかせスカートで覆い隠す。  できる限り今の感情を隠し抑えて、オレは秋篠に手を差し出した。 「ほれ」 「なんだ? どうした?」 「鈍いやつ。こういう時、男ならさりげなく手を差し伸べるんじゃね?」 「あっ、すまん」  オレに言われるまま、秋篠は、手を差し伸べてきた。  秋篠の手を掴み立ち上がって、服の汚れをパンパンと叩き落とすと……。  オレは、秋篠のネクタイをグイッと引っ張り顔を近づけて、最高の作り笑顔で言ってやる。 「今見たこと頭から消し去れよ。わかるよね?」     
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