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「そうなんだけど、本当にオレだ、いつきだよ。別にタカ姉を馬鹿にしてるわけじゃない。マジで、信じてくれよ!」
俺の言葉に、困惑気味なタカノ。
どうしたもんか……とりあえず信じて貰わないと。
「オレが、いつきだと証明出来るものが有れば良いんだろ。だったらさ、オレとタカ姉しか知り得ない事を言えば信じるかい」
俺はタカノに提案をした。
「ええ、いいわ、聞いてあげる。言ってみなさい」
ふう、一応聞く耳は持ってくれたか。
さてと、一番わかりやすく信じて貰らいやすい話をするなら、やっぱり思いで話かな…………。
「流石に此処まで細かく話されたら信じない訳にいかないか。実際に体験しないと分からない話が幾つか有ったから。まあ、信じてあげるわ」
良かった! 俺の話を信じてくれたか。
でも、これで終わりじゃないんだよな。
この姿をどうにかしたいが、どうすりゃいいんだ?
タカノに相談しても、元に戻る事は出来ないだろうし。
「それにしてもさ、いつき、何でそんな姿になったのよ」
俺の姿をジロジロと見回し訊ねてきた。
やはり、訊いてきますよね。
言いたくねぇ! 絶対馬鹿にされる。
くぅぅ、オレは、嫌々ながら、これまでの出来事をタカノに話した。
「あっははは! 馬鹿過ぎて面白いわ、いつき、何か抜けててあんたらしいわね!」
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